地球の深層に秘められた「非循環水」と、私たちの身近にある「循環水」。
どちらも自然の驚異的な力から生まれた貴重な資源ですが、その性質には大きな違いがあります。
「循環水」は、私たちが日々使っている水。海や湖、川から蒸発し、雲になって雨として地上に戻り、約1気圧の圧力下で循環します。ろ過や消毒、加工を経ても、その分子構造には変化がなく、自然の恵みをそのまま享受できるのです。私たちの生活に欠かせない、信頼の水ですが、人口増加や開発によって汚され、活力を失いつつあります。

一方、「非循環水」は、地球の深層に眠る神秘の水。何千年、何億年と長い年月をかけて、地下深くで高圧・高温の状態で育まれました。地震や火山の影響で地上に姿を現すこともありますが、その多くは、かつて地球が生まれた頃の水分子をそのまま閉じ込めたもの。驚くべきことに、いくつかは超臨界状態に達し、まさに地球の根源的なエネルギーを象徴する水とも言えるでしょう。
長年にわたって高圧・高温(374℃以上、220気圧以上なら、気体でも液体でもない超臨界)の状態で育まれ、自然界の水とはまったく異なる特性を持っています。常温で触れると、地球の深層からの貴重な贈り物としてその不思議な感触に驚くことでしょう。腐りにくく、長期間の保存が可能で、浸透力に優れ、肌に触れるとしっかりと保湿効果を実感できます。
さらに、油と混ぜると、まるで乳化したように長時間その状態を保つことができ、高い溶解力を誇ります。その水分子集団(Cluster)は非常に小さく、物理的にも独特な特性を持っています。例えば、核磁気共鳴(17O NMR 半値幅)の周波数が60Hz以下に達することもあり、これが神秘的な効能に関係しているとも言われています。
地殻変動によって、偶然に地表に現れるこの神秘的な水。古来より、その出現時に秘められた不思議な力が発見され、多くの人々に驚きと喜びをもたらしてきました。特に医学が未発達だった時代、自然の力に頼る人々は、この水の力を神聖視し、“神の水”や“仙の水”として伝説となったのです。但し、その湧き出る過程が不安定であるため、その効果は時に顕著であり、時に現れないこともありますが、それこそがこの水の神秘的な特性の一部です。
再現性が一貫していないため、科学的な証明には至っていないものの、古来より多くの人々に感動を与え続けているその力は、まさに自然からの贈り物です。
